2014年12月17日
高倉健さんが天国へと旅立った。きっと、銀河鉄道のような汽車ポッポに乗って行ったに違いない。
「誠実」という言葉そのものの人生を貫いた健さんの座右の銘は、「往く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし」であったと聞く。
これには、そのにじみ出る人柄からも深くうなずかざるを得なかった。
人生の夢を実現しようとすることは、「自分自身が幸福に生きる」ために欠かせないことかもしれないが、「自分自身を律して生きる」ことの難しさは誰もが経験することである。それは、きっと他者の幸福に気遣う生き方が要求されるからだろう。
健さんが多くの人に愛された理由は、誠実に、真剣に、更に多くの人たちの幸福を願って接したからに違いない。真実の愛には必ず自己犠牲が伴うために、精進し、忍ぶことが不可欠である。しかし、そうしてこそ「互いが幸福に生きる」道が開けるのだと思う。
私も信念を貫き、悔いのない人生の物語を残すことができたら幸せである。