
イタリアのアッシジに行くと、そこにはボロボロになった一着の服が展示してありました。それは、聖フランシスコが着ていた服です。
フランシスコは、青年時代は放蕩三昧をしていたそうですが、一篇の聖句に出会ったときからイエス様の弟子になりたいと熱望し、全てを捨てて出家しました。ほんとうに全てを捨てたのです。自分が着ていた服までも脱ぎ捨てて、裸になって神の前に出て行きました。そして、首に「自分は罪人である」と書いた紙をぶら下げて、叫ぶように罪を告白して歩いたのでした。きっと、罪を隠しては神様の前に出られないと思ったからなのでしょう。